文部科学省EDGE-NEXTの一環として運営されている、お茶の水女子大学のアントレプレナー講座。今回の記事では、2020年度後期にアントレプレナー講座を受講したお茶大生を対象に、授業の雰囲気や授業内での取り組みについてインタビューを実施しました。
第一弾となる今回インタビューにご協力いただいたのは、2020年度後期のアントレプレナー講座においてコロナ禍でもリモートで繋がることのできるウォーキング・ランニングアプリを作成するプランを考えたチーム。
チームメンバーの、
お茶の水女子大学 生活科学部 新3年 岡田夏実さん
お茶の水女子大学 文教育学部 新2年 平井理子さん
お茶の水女子大学 文教育学部 新2年 塩満理恵さん
へのインタビューを通じて、アントレプレナー講座の様子を探っていきます。
ーアントレプレナー講座とは、どのようなことをする授業でしたか?
平井さん:
総合コースというシラバスに書いてある名前ではどんな授業かわかりづらいかもしれない(笑)
各チーム3-5人程度でビジネスプランを持ち寄って、プランの内容を練ることで、ビジネスコンテストに出たりプロトタイプ(※試作モデル)を作ったりすることのできる授業だった。
ーみなさんのチームではどのようなことをしましたか?
岡田さん:
コロナ禍で人と関わる機会が減ってしまい、運動へのモチベ-ションが下がるのが残念だったため、リモートで人と繋がることのできるランニング、ウォーキングアプリを作成した。私たちのチームは、ビジネスプランとして市場性や収益を考えるというよりも、「あったらいいな」を重視して、ビジュアル面などのサービスを充実させることに重きを置いた。
ー授業に参加してみて良かったこと、成長したことはありましたか?
平井さん:
起業や、働くということについての理解が深まった。ビジネスというとお金を稼ぐことが最初に浮かぶけど、それ以上に誰かを幸せにしたいという気持ちがないと上手くいかないと気付いた。
自分自身も将来の選択肢として起業を意識し始めたし、他のチームと関わったことやビジネスコンテストに出たことでとてもいい刺激を受けた。
塩満さん:
アイデアを形にすることってこんなにワクワクすることなんだ、と気付くことができた。どんなに小さなアイデアでも、ちょっと踏み出す勇気があれば形にすることができる。授業に参加したことで、思いついたことを形にする行動力が身に付いたし、自分のワクワクする気持ちに忠実に動くことができるようになった。
ー授業自体はどのような雰囲気でしたか?
平井さん:
一方的な講義形式ではなく、受講者が主体的に参加できる雰囲気。
TA(※ティーチングアシスタント。講義の補助業務を行う大学生、大学院生)がサポートが手厚かった。学生主体だからラフなのかも?
他のチームとも協力してわからないことを教え合える雰囲気だったし、学生同士のつながりがあってすごくよかった。それだけではなく、先生のサポートも充実していた。
岡田さん:
雰囲気はラフな感じだった。どこまで携わるかは自己責任。コミットする量や、チームとのバランスも考えながら参加することができた。
ー受講しようか迷っているお茶大生にアドバイスをお願いします。
平井さん:
グループワークや授業外にも考えるべきことが沢山あることで履修を避ける人がいるかもしれないけど、それ以上のリターンがある。大学の外から横田先生が来てくださって、新しい視点だったり、人との繋がりを作ってくださった。終わった後に振り返るとやってよかったなって感じるはず。志のある人、来たれ!
岡田さん:
自分自身は学科の授業が忙しくて大変な時もあったが、余裕があればぜひ取ってみてほしい授業。オンラインでチームメンバーとの連携が難しかったり、授業時間外にもやることが多いけど、やるか迷うんだったらやってほしい。授業への自分なりのコミット方法を考えることが大切。横田先生は生徒の姿勢を大事にしてくださる方だったので、アプリ作ってみたいというのも尊重してくれた。
塩満さん:
この授業を履修したことで、ビジネスという今まで触れる機会のなかった分野に興味を持つことができた。自分の意思だけではたどり着けない場所に連れて行ってくれる授業。ただ受け身でいるだけではなく、自分で動かないといけない環境だけど、先生やTAさんたち、他の受講者みんなと協力して授業を作り上げているという実感があった。他の授業ではなかなかできない貴重な体験だと思うので、ぜひ履修してほしい。
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